湊雅博 | www.masahirominato.com
2011 |  2010 | 2009 | 2008 | 2007

アップフィールドギャラリー企画展「ながめる まなざす」

好評を博した前回の「LAND SITE MOMENT ELEMENT」展に引き続いて、今回の展は10名の写真家が参加して、自己と世界との境界を形づくる方法論としての、風景にたち向かう写真が、お互いに交錯することで生じる、なにものかを創りだすことで、作家が直面している問題を明らかにする場所として表出します。展に参加する多彩な作家達が、自らの風景に立ち向かうまなざしの意味を問い続けることで、新たな表現を生み出し、風景写真の現在と可能性を表現する展示空間を創りだします。

 

企画展ディレクションについて (湊雅博)

アップフィールドギャラリーで開催される企画展のコンセプトは、風景写真といわれる写真の成立について、新たな表現を創りだす場として表出させることで す。いわゆる消費される風景写真ではなく、展示される写真は特定の場所、時間、事物がもっている意味性や固有性から自由であろうとして、むしろそれらを積 極的に排除している写真です。視覚の欲望が持つ恣意的な部分を排除することで、風景に普遍性を与え純粋に風景が風景として、或る事物が事物として成り立つ 要素を写真で提示する写真展になります。

ディレクターの役割は場を設定し、企画展のテーマである風景写真のあらたな表現に取り組んでいる作家という事で人選を提示します。実際の展の 運営方法は出品作家が主体となって語り合い、お互いの作品を意識し合いながら展のタイトルを考えて、展の全体性と各自の展示方法を創り上げていく共同性を 大事にした独自な企画展です。

・ 2009年 「LAND SITE MOMENT ELMENT」

・ 2008年 「Invisible moments」

・ 2007年 「記憶の位相-Aspects of Memory」