企画展ディレクションについて (湊雅博)

アップフィールドギャラリーで開催される企画展のコンセプトは、風景写真といわれる写真の成立について、新たな表現を創りだす場として表出させることで す。いわゆる消費される風景写真ではなく、展示される写真は特定の場所、時間、事物がもっている意味性や固有性から自由であろうとして、むしろそれらを積 極的に排除している写真です。視覚の欲望が持つ恣意的な部分を排除することで、風景に普遍性を与え純粋に風景が風景として、或る事物が事物として成り立つ 要素を写真で提示する写真展になります。

ディレクターの役割は場を設定し、企画展のテーマである風景写真のあらたな表現に取り組んでいる作家という事で人選を提示します。実際の展の 運営方法は出品作家が主体となって語り合い、お互いの作品を意識し合いながら展のタイトルを考えて、展の全体性と各自の展示方法を創り上げていく共同性を 大事にした独自な企画展です。

・ 2009年 「LAND SITE MOMENT ELMENT」

・ 2008年 「Invisible moments」

・ 2007年 「記憶の位相-Aspects of Memory」

このブログ記事について

このページは、masahiroが2010年4月13日 10:52に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「展覧会スケジュール」です。

次のブログ記事は「アップフィールドギャラリー企画展「ながめる まなざす」」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。